PROJECT 02 T6アルミ鍛造プロジェクト
T6アルミ鍛造プロジェクト - 概要
この取り組みでは、T6アルミニウム材を用いた部品生産でネットシェイプ率を67%から85%に向上させ、生産効率を改善しました。従来の縦型プレス製造を効率的なフォーマー鍛造技術に移行することで、月産240万個を達成し、廃材削減やコスト削減が実現しました。また、複雑な形状の成形が可能になり、材料の無駄を抑えながら品質向上にも寄与しました。
2024.10.31 ■技術紹介
課題
フォーマーで複雑な形状を成形するには、金型への負荷が大きく、早期破損が発生しやすいため、コスト面での課題となっていました。
また、縦型プレスで優位性のある工法からフォーマーに移行したため、金型構造を大幅に変更する必要がありました。
解決案
金型の早期破損を解決するため、CAE解析を活用し、応力集中を回避する工程設計に変更しました。
これにより、金型の寿命を6倍に延ばすことができました。
また、縦型プレスでしか行えなかった加工をフォーマーでも可能にするため、金型構造を改良し、生産性を向上させました。
このフォーマー鍛造技術を活用することで、ニアネットシェイプ率を向上させ、材料費の削減と作業効率の改善を実現しました。
ポイント 1. ネットシェイプ率の向上
67%から85%に向上させ、材料のムダと後工程の加工を低減
2. 金型寿命の延命
CAE解析により、金型寿命を6倍に延ばし、金型費を低減
3. 縦型プレスからフォーマーへの移行
より生産効率の良いフォーマーで生産可能になる金型構造を開発し、生産性を向上